古民家の賃貸物件に住みたい!居住のメリットや注意点を解説!
現在は働く場所や時間を自由に選択できるようになってきました。それに伴って、生活を送る場所も自由度が高くなっています。古民家の賃貸物件に住んでみたい人は、今回の記事で紹介する注意点を踏まえて、新しい生活にチャレンジしてみましょう。将来的に古民家を購入したい人はぜひご一読ください。
古民家の賃貸物件ってどんな家?
そもそも古民家とは、築年数が50年を超えるものを指します。厳密な定義は存在しませんが、伝統的な建造物としてかやぶき屋根、瓦屋根、土間や太い梁があるのが特徴です。必ずしもそのような特徴を有していなければいけないわけではありませんが、多くの古民家で見られるようになっています。
かやぶき屋根
ススキ、ヨシ、イネを用いた屋根のことです。古くから用いられていて、高い防水性、断熱性、吸音性がメリットとして挙げられます。ただし、耐火性が低いことに加えて、台風などの強風が発生したときに吹き飛ばされてしまう可能性が高いのがデメリットです。
瓦屋根
粘土やセメントを素材として屋根に用いているのが特徴として挙げられます。こちらのメリットは、断熱性、遮音性、耐久性に優れていることです。デメリットは、瓦のメンテナンス費用が高額になること。現在使用している瓦をすべて取り外す作業が必要になるからです。
土間や太い梁がある
現在の住宅ではほとんど見かけることがない、地面がむき出しになっている土間や梁が用いられているのが特徴です。和の雰囲気を味わえる貴重な空間ですが、害虫による被害が発生して、建物の耐久性が低下することも珍しくありません。
木造軸組工法を採用している
こちらは古くから採用されている工法で、建築費用が押さえられるメリットと、自由に間取りを設計できるメリットがあります。しかし、害虫による被害を受けやすいことや耐火性に不安があることがデメリットです。
古民家に住むメリット
古民家は間取りの自由度が高いので、現在のライフスタイルに合わせたリノベーションに取り組みやすくなります。
昔ながらの雰囲気を味わえる
一般的な賃貸物件には存在しない、昔ながらの雰囲気を味わえるメリットがあります。コンクリートが使用されていないので、イ草や木材の温かみを感じられるでしょう。設備も一般的な賃貸物件とは異なるので、便利な生活を享受することは難しくても、心が安らぐ空間を手に入れられます。
将来的に古民家を購入するための仮住まいとして利用できる
一般的な賃貸物件で生活を送っていた人が、いきなり古民家を購入するとミスマッチが生じてしまう可能性があります。そのようなことにならないように、仮住まいとして古民家に住むというのもおすすめです。実際に生活を送ってみることで分かるものが多くあるので、経験した後に購入するとよいです。賃貸物件があれば内覧してみましょう。
リノベーションできる
木造軸組工法を採用しているので、間取りの変更がしやすくなっています。現在のライフスタイルに合わせてリノベーションするだけではなく、老朽化や劣化を防止するためにも実施しましょう。この際、予算オーバーにならないように気を付けます。昔ながらの雰囲気を味わいつつ、生活を送りやすいようにリノベーションできるメリットは大きいでしょう。
古民家の賃貸物件に住む際の注意点
築年数が古い建物なので、一般的な賃貸物件と比較すると不安要素があります。そのことを理解して入居しましょう。
劣化が進行していないか確認する
築年数が50年以上経過しているので、建物の劣化が進行している場合があります。瓦が地面に落下することや屋根から雨漏りが発生するケースが珍しくありません。自分で調査するだけではなく、専門家に調査を依頼しましょう。自分で確認することが難しい床下や屋根裏なども調査可能。具体的に劣化の状況が分かるので、入居する前にメンテナンスを依頼できます。
インテリアや家具
畳が使用されていて、家具が畳の上に設置されているケースがほとんどです。現在のようにフローリングが使用されていないので、畳に慣れていない人は違和感があるかもしれません。
耐震性に不安がある
火災保険に加入することをおすすめします。しかし、地震が発生するたびに補修工事に追われると大変なので、入居前に耐震性の調査は済ませておきましょう。
雨漏り
建物の構造材の腐食が進行している場合があります。屋根や天井裏の腐食が進行すると、耐久性が低下するので快適に暮らすのが難しくなるでしょう。
まとめ
古民家は築年数が古い建物なので、建物の耐久性や耐震性などの調査を専門家に依頼しておきましょう。入居後に屋根の瓦が落下するトラブルや天井から雨漏りが発生するトラブルを防止できます。専門家に調査を依頼すると、自分では確認できない部分も把握可能。また、補修工事のアドバイスもしてもらえるのでおすすめです。古民家にあこがれをもっている人は、まず生活を送ってみるところから始めましょう。