賃貸物件では、入居時や退去時などさまざまなタイミングでトラブルが発生する可能性が考えられます。本記事では、賃貸物件で起こりやすいトラブルについて詳しく解説します。トラブルを防ぐための方法についてもあわせて紹介しているので、賃貸物件を探している方はぜひ参考にしてください。

賃貸物件で起こりやすいトラブル

賃貸物件では、契約時や退去時、入居中などさまざまなタイミングでトラブルが発生する可能性があります。下記からは賃貸物件で起こりやすいトラブルを、トラブルが発生しやすいタイミング別に紹介します。

契約の際に起こりやすいトラブル

契約の際に起こりやすいトラブルとしては、申し込み後に違法にキャンセルを断られた、勝手に契約を進められた、契約前に契約金の支払いを請求された、いきなり何の説明もなく謎の費用を請求されたなどが多いようです。手続きの各工程をよく理解せずに不動産会社にすべてを任せきっているとトラブルに巻き込まれやすいため、分からないこともあるかもと思いますが、できる限りしっかりと話を聞くようにしましょう。

なお、ご存じない方が多いですが、入居は契約ではなく申し込みの段階の場合は手数料などなしにキャンセルすることが可能です。申し込み後に契約を行っていないのに解約の手数料を請求された場合は、指摘しましょう。

入居する際に起こりやすいトラブル

入居する際に起こりやすいトラブルとしては、クリーニングがされているはずなのに部屋が汚い、エアコンやインターホンなどの備え付けの設備が壊れている、以前住んでいた方の家具が残されているなどが多いです。お部屋のクリーニングは不動産会社の人が自分たちで行っているのではなく、清掃業者に依頼しているケースが多いです。

そのため、不動産会社の方も汚れていることを把握していないケースが少なくないため、もしもさすがにおかしいと感じるような汚れが残されていた場合には、すぐに不動産会社にお問い合わせを行いましょう。すぐに対応してもらえるケースがほとんどです。

住んでいる間に起こりやすいトラブル

住んでいる間に起こりやすいトラブルとしては、水道やエアコンなどの備え付けの設備の故障、水道などからの水漏れ、隣人の騒音、駐車場関連のトラブルなどが多いです。隣人の騒音などのほかの入居者が関係してくるトラブルは、管理会社に依頼してもなかなか解決することが難しいでしょう。

しかし、自分で直接文句を言ったりしてしまうとより大きなトラブルに巻き込まれてしまう可能性が高いため、間違っても自分で直接何かをするのはやめましょう。隣人関係のトラブルは管理会社だけでなく警察に相談するという選択肢もあります。

退去する際のトラブル

退去する際のトラブルとしては、最初に支払った敷金が戻ってこない、原状復帰の費用として高額な退去費用が請求される、違約金を請求されるなどが多いです。知識を持っていないと違法に請求をされていたとしても支払わなければいけないと思い込み費用を支払ってしまいがちです。

しかし、退去時にはわざと違法に費用を請求されるケースが非常に多くなっています。費用の請求を言い渡されたらすぐに支払ってしまわずに、一度しっかりと騙されていないか確認しましょう。

賃貸物件でのトラブルを防ぐためには？

賃貸物件でのトラブルを防ぐためには、入居時の契約書をしっかりと確認すること、隣人へ迷惑をかけないよう気を配ること、国土交通省が作成している賃貸住宅トラブル防止ガイドラインを確認することなどが重要です。下記からは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。

入居時の契約書をしっかりと確認しておく

入居時に渡される契約書には、重要なことがたくさん記載されています。そのため、内容をしっかりと把握しておくことでトラブルの発生を未然に防ぐことが可能です。いちいち契約書を読むのは面倒だと感じるかもしれませんが、一度はすべてに目を通すようにしましょう。

隣人に気を配る

マンションやアパートの賃貸物件を借りる場合、その建物に住むのは自分一人ではありません。自分が何気なくすることでも隣や下の階に住んでいる方には迷惑がかかるかもしれないという可能性を常に頭に入れ、迷惑をかけないようにしましょう。

賃貸住宅トラブル防止ガイドラインを確認する

国土交通省のホームページなどから、賃貸住宅トラブル防止ガイドラインを無料で読むことができます。誰でも読めるようになっているため、余裕がある方は一度確認しておくことがおすすめです。

実際にトラブルが起こってしまった際の対処法

実際にトラブルが起こってしまった場合はどうしたらよいのでしょうか？下記からは実際にトラブルが起きてしまった際の具体的な対処法を紹介します。

証拠を記録する

まずは証拠を記録しましょう。どんなトラブルの場合にも、証拠を記録しておかなければ後々第三者に確認してもらうことが難しくなります。騒音トラブルの場合には録音をして、入居時からお部屋が汚れている場合には写真を残しておくなど、トラブルの記録を残しやすい方法で記録しておきましょう。

大家・管理会社に報告する

証拠を記録したらまず大家か管理会社に報告と相談をしましょう。契約時にトラブルの相談先を聞いていた場合にはそちらに相談しましょう。基本的には親身になって相談にのってもらえるため、思いつめる必要はありません。

法テラスに相談する

大家や管理会社に相談をしても対応してもらえなかった、改善されなかった場合には法テラスなどで法律の専門家に相談を行いましょう。なお、法テラスなどで相談を行う場合は、費用がかかるケースがほとんどのため、注意してください。

まとめ

本記事では賃貸物件で起こりやすいトラブルについて解説しました。賃貸物件では、入居時や退去時などさまざまなタイミングでトラブルが発生する可能性が考えられます。トラブルに巻き込まれてしまった際は、すぐに記録を残し管理会社などへ相談を行うようにしましょう。本記事が賃貸物件を借りようと考えている方の役に立てれば幸いです。

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