初めての内見!賃貸物件を見学するときにチェックすべきポイントとは
最近では、インターネットでも賃貸情報が検索できる時代。写真や動画、オンライン内見サービスなど、ネットからでも充分な情報が入手できます。しかし、お部屋の中を自分の目で確認するのとしないのとでは、後悔するリスクが大きく変わってきます。賃貸物件の内見を少しでも有意義にするために、必要な所持品や注意点について解説します。
内見するのに最適な時間
不動産屋を回って物件を紹介してもらっていた時代は、気になる物件があればそのまま内見をお願いし、実際の部屋を見に行くという流れが定番でした。現在では、ネットで検索した気になる物件を数件ピックアップ。その後、物件を取り扱う不動産会社に内見の依頼をし、スケジュールを調整してもらう流れが一般的です。多くの不動産会社では内見に対応している時間帯が決まっています。10:00~18:00頃が平均的で、土日祝日も対応してくれます。この時間帯であれば、いつでも内見可能。
しかし、引越しシーズンの不動産会社は来客も多く、店内は混雑しています。スタッフが忙しいと待たされる可能性もあるため、平日の午前中がおすすめです。できれば晴れた日を狙って、内見に行けるといいでしょう。なぜなら実際の日当たりや風通りが体感できるから。仕事の都合で、夕方しか内見に行けない場合は仕方ありませんが、スケジュールの調整ができるなら平日の午前中にしてみましょう。
また女性の一人暮らしなら、夜間の様子も確認しておきましょう。駅から帰宅する際のルートをチェックし、街灯がなくて暗い道、人通りの少ない道がないか確認します。アパートやマンションの入り口やロビーの雰囲気も要チェック。暗くて人目につきにくい、集合ポストや玄関ホールが散らかっているなど、些細なことでも気になる点があれば、避けた方が安心です。
内見するときにあると便利なもの
もちろん、手ぶらでも内見できます。しかし、事前にしっかりと準備しておくと、あとでとても役に立ちます。引越し後に「こんなはずじゃなかった」「お気に入りの家具が入らない」などというトラブルが防げるでしょう。ここでは、内見時にあると便利なグッズを紹介します。
メジャー
必需品といっても過言ではないほど、メジャーは内見に重要です。部屋の広さやカーテンレールの長さ、窓の高さを計測するのに使います。部屋の広さを測っておけば、引越のときに家具の配置で悩みません。カーテンレールや窓の高さは、購入するカーテンを選ぶ際の必須情報。特殊なサイズだと、オーダーメイドで用意しなくてはいけません。引っ越してからカーテンを購入すると、タイムラグが出る可能性があるので注意しましょう。
メモ帳・筆記用具
1日に何件も内見していると、どの物件での気づきか忘れていまいます。日当たりが気になる、収納が足りないかもなど、気づいた点や感想をどんどんメモしていきましょう。部屋の間取り図は、不動産会社が用意してくれます。測定した寸法は間取り図に記入していくと、後から見直した際にもわかりやすいでしょう。
方位磁石
方位は間取り図にも記載されていますが、実際の方位を確認しておくと安心です。洗濯や布団干し、日中の部屋の明るさが気になる人は、方位磁石を持っていきましょう。最近ではスマホのアプリでも方位が測れます。
内見時にチェックすべき点とは
準備物がわかったところで、内見時に確認したい場所やポイントについて紹介します。
環境
日当たり、騒音、窓からの眺め、風通し、臭いなどはネット上の情報ではわかりにくい面です。自分の目や耳、鼻で感じなくてはわかりません。各部屋の日当たりはどうか、水回りに臭いはないか、窓を開けて風通しや騒音も確認します。せっかく現地を訪ねたのですから、五感をフル回転させて情報を得ましょう。
設備・内装
コンセントの位置や数、収納スペースなども間取り図ではわかりにくい情報です。家具や家電を配置するのに重要ですので、スムーズに引越しできるようにあらかじめチェックしておきましょう。洗濯機の設置場所やサイズも、測定しておくと便利です。
万が一、洗濯機が洗面所に入らないと、買い替える必要が出てきます。カーテン設置予定の窓も同様です。現在使っているものや、購入予定のものが利用できるか調べておきましょう。また玄関の広さや階段の幅も、引越し業者に依頼する際に問われることがあります。
防犯面
ひとり暮らしのお部屋探しでは、防犯面にも注意しておきましょう。隣の建物との間隔が狭いと、窓から侵入されるおそれがあります。必ず窓を開けて、近くに侵入経路がないかを確認しましょう。ほかの居住者の雰囲気もわかると、なお安心です。
引越しシーズンの賃貸物件は、タッチの差で決まってしまいます。そのため、なるべく早くに契約を決断する必要があります。気になる物件を効率的に内見するためには、事前準備が重要です。メジャーや方位磁石があれば、ネットに載っていない情報を自分の手で獲得できます。また、どこに注目して内見するか、測定するべき場所はどこかを事前にリストアップしておきましょう。